Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
「それをご承知ならばどう参ろうとこちらの知ったことじゃない」と、そら嘯いた。
辻警固にそういわれるものを無用にも進みかねて、範宴の意をうかがうと、
「遠くとも、廻り道をいたしましょう、軌の入らぬ細道へかかりましたら、降りて歩くも苦しゅうはありません」
「では牛飼」
「へい」
「すこしいそげ」西へ曲がって進ませた。
その牛車と松明の明りを見送って、下品な笑いかたをして、舌を出した。すると、並木の暗がりで、
「あははは」突然、大勢の爆笑が起って、ぞろぞろと出てきた異様な人影が、偽役人の彼をとり巻いてその肩をたたき、
「まったく、うめいや、てめいの作り声だの素振りだのは、どう見たって、ほんものの小役人だ。おかしくって、おかしくって、あぶなく、ふき出すところだったぞ、この道化者め」と、ある者は、彼の薄い耳を引ッぱって賞めそやした。
四
黒い布を顔にぐるぐると巻いた背の高い男である。裁著の腰に革巻の野太刀の背にふさわしい長やかなのを横たえ、五条大橋の方から風のように疾く駈けてきたが、そこの辻に佇んで笑いあっている一群を見ると近づいてきて、
「阿呆ども、そんなところに立って、何をげたげた笑っているのだ」