Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
そうした庶民たちが、
「寺へでも詣でようか」とか、
「説教でも聴いたら」と、洛外へ出るのだった。
したがってこういう人々が仏法へ奉じる行作は決まって形式的だった、遊山気分だった、派手だった。
山内の修復を勧進しましょう、塔を寄進いたそう、丹を塗ろう、瑤珞を飾ろう、法筵には能うかぎり人をよび、後では世話人たちで田楽を舞おう。そういうふうに仏教を享楽するのでなければ、彼らの空虚は満たされなかった。求めて来る者に対して満たし与うものを、この十四宇と四十九院の堂塔伽藍も実は何も持ちあわせていない。
しかし形の上では仏教復興は今や顕然たる社会事実だった。
時代思潮は何ものかを確かに求めていた。
二
きょうも仁和寺の附近は賑わっていた。一つの供養塔を建立した奇特な長者が、一族の者や朝野の貴顕を招いて、その棟上げの式を行い、それを見ようと集まった有縁の人々やこの界隈に住む部落の貧民たちには、銭を撒いたり米を施したりしたので、雪でも降りそうな一月の寒空だというのに、地上は時ならない慈雨のよろこびに混雑をみせているのだった。
「よいことをした。わしの家もこの功徳で何代も栄えよう」