Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

しんらん

親鸞

吉川 英治

Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate

Aozora Bunko

「寒い」若僧は意気地なく木の葉の蔭へ兎のように丸まっていた。笠の下に竦んでいる眼は、この山の荒法師などとちがって気の小さい善良な眸をしていた。それに、色の白い皮膚や、腺病質な弱々しい骨ぐみからして、こういう旅をする雲水の資格はない若者なのである。

「会いたい。ここで凍え死にたくない。死んでも兄に会わなければ……」彼は、つぶやいて、凍えた両手を息で暖めた。必死になって身を起した、そして、沢の湿地を歩みだしたが、腐った落葉に足を辷らせて、渓流の縁まで辷り落ちた。

「…………」腰でも打ったのか、痛そうな眉をしかめていた。笠はもう、濁流に奪われて下流へながされていた。いつまでも起き上がり得ないのである。その肩へ、その顔へ、痛い痛い霰は打つように降っている。

その高貴性のある上品な面ざしは、どこか、範宴に似ていた。似ているはず――範宴の弟、今は青蓮院にいる尋有なのであった。

手長猿

一

むささびでも逃げるように、木の葉を騒めかせて崖を辷ってきた者がある。灌木の枝と枝とを掻き分けて、ひょいと首を出したのを見ると、それは四郎の手下の蜘蛛太であった。

もうほの暗い谷間をのぞいて、