Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
手に持っている斧だの長刀の刃が時々青い光を闇で放つのだった。
「松明など点して歩いてみろ、すぐ山の者が眼を瞠って、怪しむに違いねえ、どんな武家の館でも、禁裡のうちでも、怖いと思って忍びこむ所はねえが、この叡山だけは気をつけないと少し怖い。なぜなれば、ここの山法師ときては、俺たち野伏以上に殺伐で刃ものいじりが好きときている。のみならず、一山諸房には鐘があって、すわといえば、九十九鐘の梵音が一時に急を告げて坂本口を包んでしまう。まだ峰には雪があるから四明へ逃げのびるにはやっかい。八瀬へ降りては追いこまれる。めッたに大きな声も出すなよ」
盗賊でも将帥たる者は一歩一歩兵法に等しい細心な思慮を費やして行かなければならない。そうして、忍びやかな自重を持つと、四郎の分別に率いられた十四、五人の群れは、やがて断崖を下り切って、激流の白い泡が岩を噛んでいる淵に立った。
二
渦、飛沫、狂激する水の相。
ごうっ――と鳴って闇の中をすごい水の描線が走っている。手下たちは、そこの淵まで降りたもののちょっと顔白んで腕ぐみをしてしまった。
「どうして渡るのだ、この濁流を」すると四郎がいった。