Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
手を下したのは汝じゃないと吐すだろうが、汝の意志をもって弟子どもがやったことである以上、その返報は当然てめえにかかってくるのが物の順序だ。そこで今夜は、この大乗院の什器と在金を残らず貰ってゆくつもりだが、何か、いいたい苦情があるか。あるならば聞いてやろう、範宴、吐かしてみろ」野太刀の大きな業物はここにあるのだといわないばかりに、左腰へ拳をあてて少し身を捻りながら睥睨した。
範宴の眸はまだ四郎の面を正視したきりであった。そして静かにいった。
「欲しいものは、それだけか」
六
「まだある!」押しかぶせるように四郎は右の肩を上げていった。
「おれは天下の大盗だ。盗賊の慾には限りというものがない。汝の生涯につきまとうて、汝を囮に財宝を集めさせてはせびりに来る。今夜は初手の手付というものだ」
「生涯、この範宴から財をしぼるというか」
「おれは、貴様の弱点を握っているからな。――いやともいえまい」
「さように財物を集めておもとはいったい何を築きたいのか」
「死ねば、おさらばを告げるこの世に、物を築いて置く気などはさらさらない。みな、飲む、買う、耽ける、あらゆる享楽にして、この一身を歓ばせるのだ」