Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
「ぶつかっても、知らないぞ――」丘のうえから、鞠をころがすように、駈け下りてきた。
「あっ――」身をよけるまに、一人の寺侍へ、わざとのように、遮那王は、どんと、ぶつかった。大きな体が仰向けざまに転がった。小さい遮那王は、それを踏んづけて、彼方へ、跳びこえた。
「ハハハハ。ハハハハ」手を打って、笑いこける。
「おろかなお人じゃ。だから、断っておいたのに」
見向きもしないで、もう、すたすたと先へ行く。――足の迅さ。寺侍たちは、息をきって、その小さくて颯爽たる姿を追ってゆくのであった。宗業は、見送って、
「兄上、やはり、鞍馬寺の牛若でございますな」
「ウム」範綱も呆れ顔であった。
「よう、成人したものだ。……常磐のふところに抱かれて、ほかの幼い和子たちと、六波羅殿に捕われたといううわさに、京の人々が涙をしぼった保元の昔は、つい昨日のようだが」
「義朝殿に似て、なかなか、暴れンぼらしゅうござります」
「附人も、あれでは、手を焼こう」
「いや、手を焼くのは、附人よりも、やがて六波羅の平家衆ではございますまいか。伊豆には、兄の頼朝が、もうよい年ごろ」
「しっ……」たしなめるように、範綱は顔を振った。