Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
そのくせ、高野の学文路にせよ、叡山の坂本にせよ、法城のある麓には必ず脂粉の女があつまる。その女たちの相手は誰か。また、寵童の行われるのも、僧侶のあいだに多いと聞きまする。おかしなことのようですが、考えてみると深刻な問題です、人間の第一義ですからな」
「…………」綽空はそこにいるのかいないのか分らぬように黙然としていた。峰阿弥は、ふと話題を一転して、
「はははは。あなたとお目にかかるといつもこうした話だ。私に何かそういうことをいわせるものをあなたが感じさせるのじゃな。肩がころう。……そうじゃ、かかる夜こそ、一曲弾きたい、聞いてくださるか」
「望むところです。ぜひ、聴かせていただこう」
「何を語りましょうな」後ろの琵琶をひきよせて、峰阿弥はその痩せている膝の上へかかえあげた。
五
「オオ寒!」風の子のように、冬の月の下を白河の河原へ駈け下りてきた足の迅い人影がある。
子どもでもなし、大人とも思えない、矮小で脚の短い男だった。頭の毛を、河童のように、さんばらに風に吹かせて、
「こん夜は、貧乏籤を引いちゃったぞ、仲間の奴らは、さだめし今ごろは、暖まっているにちげえねえ」