Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
「おのれ」その下まで、侍たちが駈け寄った時は、四郎の身はすでに、一つの枝から大屋根の上へ跳び移っていて、
「馬鹿っ」と、下へ呶鳴りつけた。
言葉のうえのみでなく、顔つきにまで、その罵倒の意味を表現して、白い歯を剥きだしながら、からからと、大屋根の上で高くあざ笑った。
「てめえ達とは、体のできが違うぞ、天城四郎は、不死身なのだ、源三位の矢も、俺には通るまい」憎々しい見得を切って、大殿の屋根の峰を濶歩するように、手を振って、ばらばらと東の方へ翔けだした。
「捕れ」
「射ろ」騒ぐうちに、どこからどう失せたか、姿は見えなくなって、ただ門前の群集だけが、絵巻の妖怪を白昼に見せられたように、わいわいと騒ぎ立っていた。
「おもしろい男だ」
「悪党もあのくらいになれば、大したものだ」
「つまり、武家だの僧侶ばかりが、あまり威ばっているので、ああいう反逆者が生れるんでしょうな」
「たくさんは困るが、一人や二人は、あんなのもいたほうがいい」そんなことをいって容易に立ち去らない群集の中に、黒い法師の頭巾を頭からかむって天城四郎はいつの間にかまじっていて、
「盗賊は、まだ捕らぬか。はて、のろまな警吏だ」