Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
叡山の大衆は、伝統の威権と、その社会的な力の上から。
明慧上人をいただく高雄の僧団は、主として、教理の検討の上から。
また、奈良の解脱上人たちは、主にその教化の方面から、
(流行ものの邪教を仆せ)と、叫んでいるのである。
その手段として、あらゆる運動の方法と、迫害の手が、法然上人の身には今、潮がつつむように寄せつつある――
「ああ、どうなることか」
湛空は、いよいよ、身をちぢませた。
「上人は、そも、どんなお気持でおられるだろうか……」その師の法然房の寝所は、高縁を一つ隔てて彼方にあった。――おや? と湛空はそう思った時に頭をもたげて、自分の耳を疑うように眸をすました。
唱念の声が聞えるのである。凜々とした声ではないが、低いうちにも一念の倦くことなき三昧が感じられる念仏の声であった。
「――誰だろう?」次の瞬間、彼は、われを忘れたように身に法衣をつけ、つうと、縁へ出て行った。
「上人のお部屋だ……」さまたげてはならないと誡めながらも、彼は、次の間まで忍ぶように入って行った。――何を思い出されて、この深夜に。
近ごろは、めっきりお体もすぐれないのだ。ことにこの冬は、たびたび邪熱を発しては床に臥せられていた有様である。