Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんらん

親鸞

吉川 英治

Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate

Aozora Bunko

「おお、こやつは、元叡山におって、今では吉水の門下で実性とか呼ばれている売僧じゃ」

「さては、法然にいいふくめられわれらの動静を間諜しにうせたな」

「いうまでもない、隠密じゃ」

「どうしてくれよう」

「懲らしめのため、ぶち殺せ」この殺気の中で見つかったのであるから堪ろうはずはない。実性は、悲鳴をあげて、逃げかけたが、無数の杖の下に乱打されて、そこへ仆れてしまった。

手を取り足を取り、彼のからだは山門の外へ担ぎ出された。

首を刎ねて、その首を麓に晒してやろうとする者もあったが、それではかえって、見せしめにも懲らしめにもならない、よろしく耳を削いで追い返すがよいと多くがいう。大衆はすぐ、実性の両耳を、鋭利な刃物で切り取って笑った。そのうえ、

「それ、好きな念仏でも吠ざけ」と、杖や足蹴に弄んで、彼のからだを血泥にまろばせて抛り出した。

沙門の妻

一

やかな五つ衣にくるまれて、前の関白家の深窓に育った新妻も、女の覚悟というものか、嫁いでから後は、いつか草ぶかい岡崎の草庵にも住み馴れていた。

「もうお帰りのころであろうに」玉日は、黄昏れになると、草庵の廂から夕雲をながめて、旅にある良人の上へ、うっとりと心を走せた。