Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
「裏方、そう仰っしゃられると、吾らはよけいに邪推をまわしたくなる。主人の御房が留守であろうと、在そうと、それはおのずから別問題じゃ。実をいえば、その附近へ逃げこんだに違いないその傷負いというのは、裏方とはご縁の浅くない吉水禅房の末輩で、法然房が叡山へ諜者に放った人間なのじゃ」
「…………」玉日が、歩みかけると、喋舌っていたその法師は、先へ廻って、薙刀の柄をわざと横に構え、
「お手間はとらせまい」と、いった。
玉日は、貴族的な高い気位を知らぬ間に眉にも態度にもあらわしていた。下司を見くだす眸でじっと二人を凝視した。
「ははは、お怒りか」黄色い歯がまた飛出す。だが、法師の一人は絶えずうさんくさそうに草庵の方を見るのである。玉日は、是非の判断なくいいきってしまった言葉のてまえ、その狡智な眼が怖くもあり、なんとしても防がなければならない気持に駆られた。
「半分実をいって、半分いわずにおいては、なにやら胸つかえがしてならん。事のついでになにもかも吐いてお聞かせするがの、裏方」
顔を近づけてきて唾まじりにいうではないか。玉日は、忌わしさに、体がふるえた。息までが臭い気のする作法知らずの山法師である。