Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
と、人々はいい合った。
事実、明慧上人のこの獅子吼があらわれてから、吉水禅房の内部にも、かすかな信仰の揺るぎが萌してきた。その証拠には、法然の講義を聴く学僧たちが、このところ、めっきり数が減ってきたのでもわかるし、また、在家の信徒の訪れは、目立って少なくなってきたことは争えない。
五
たとえまだ吉水へ残っている学僧たちでも、表面は平静を装っているものの、内心では、みな多少の懐疑を持っているらしく、
「一体、栂尾の明慧の論は、念仏門のどこがいけないというのだろうか」寄るとさわると、それが話の中心になって、やはり気にかけているふうだった。
「いうまでもなく師の法然上人のお書きになった、選択本願念仏集の中にある教理をつかまえて、それを反駁しているのが、明慧の摧邪輪なのじゃないか」
「それは分っているが、双方の信念のちがう点は」
「それは明慧が、幾ヵ所も指摘しているが、最もちがうところは、吉水の教理では、念仏をもって往生の第一義としておるが、明慧は発菩提心をもって仏者の要諦としている」
「つまり、念仏か、菩提か。――という議論だな」
「議論などを明慧はしていないのだ。