Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
たいへんな結果になることは分りきっている。
「? ……」腕をこまぬいたまま、二人の若い沙門は、ただため息をつきあうだけであった。二人が、自分たちの生命がけな願いを容れてくれそうもないと見ると、松虫も鈴虫も、
「二度と、御所へは帰れぬ身です。もし、ここにも私たちはいることができないとすれば、死ぬほかはございませぬ」もう泣いていなかった。
彼女たちは、あらかじめ死を賭しているのである。死をうしろにしている強さが眸の底にあった。むしろ狼狽しているのは安楽房であり住蓮のほうであった。
「……弱ったのう」
「む……む……」果てしのない困惑が、いつまでも重苦しい吐息をつかせていたが、
「では、御所へは、どうあっても、お帰りなさらぬ覚悟ですか」
「帰りませぬ」
「しかし……」懇々と、諭しかけると、
「いいえ、私たちの願いの無謀なことは分っておりますが、こうなることを、よく知っても、こうせずにいられない気持で御所を出たのですから……」教養も常識もあるこの女性たちである、何を今になって、常識めいたことを受け容れよう。諭しかけた住蓮は、かえって自分が恥かしくなった。
「……安楽房。ちょっと、あちらへ行って、相談しよう」