Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんらん

親鸞

吉川 英治

Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate

Aozora Bunko

「まさか――と思っているからさ」

「それが手落ちだ」

「手落ちかなあ」

「お上も、世間の者も少しも眼をつけないその方面を探るとしたら、叡山でもない、高雄でもない、奈良でもない、やはり吉水がいちばん臭いという結論になるのだ。――どうだ四郎、ひとつおぬしの自由自在に暗闇を見る眼と足で、そいつを一つ突きとめてみないか」

「ム、やってもよいが」

「恩賞の金はそっちで取るがいい。その代り、お上へ密告するほうのことは、おれにまかせてもらいたいのだ」

四

「おもしろい」四郎はいった。弁円がこの事件をもって、自己の復讐に利用しようとする肚だくみ以上に、天城四郎は、そういう社会的な秘密を暴露してみることに、悪魔的な興味を多分におぼえるのだった。

「では、俺がひとつ、腕によりをかけて、探ってみよう。そこで、松虫と鈴虫のありかは、やがて近いうちに、きっと俺が突き止めるにちがいないが、そうしたら、どこへ知らせるか」

「すぐ、おれの所まで」

「――といって、宿所が分らなくちゃ、知らせるにも、知らせようがないじゃねえか」

「たいがい、毎日こうして歩いているが、京にいる間は、聖護院の西の坊を宿にしているから、そこまで、やって来てくれまいか」