Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんらん

親鸞

吉川 英治

Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate

Aozora Bunko

世の中にゃあ、酔狂な野郎もある」奥へすすむには、どうしても、その唱名の声のする下を這って行かなければならなかった。

四郎は、念仏がやむのを待っていた。すぐやめてしまうだろうと思っていたのである。――だが、深々と、更ければ更けるほど、その唱名には、熱と、無我の信力が加わって、やがて夜が白みかけても、容易にやみそうな様子も見えなかった。

(何も、待っていることはねえのに!)と、彼は自分でも思うのであったが、何となく、その音声には、天井でも床下でも、十方の暗闇を見破っている人間の五韻が感じられて、その人間のいるすぐ下を通ることが、危険に思われてならないのであった。

「ばかな!」と、彼は、自分のそうした観念を、時によって生じた理由のない気怯れと自嘲して、ずかずかと、這い出した。

そこはまた、一段、床が低くなっているので這いにくかった。何か、竹の竿みたいな物に、膝をかけたのであろう、ばりっと、細竹の折れるような音がした。

「? ……」

すると、頭の上の念仏の声が、ぴたと止んだ。

六

唱名の声がしている間は、その唱名の声に威圧され、今また、その声が糸の切れたようにぷつと止むと天城四郎は、