Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
「――えっ、そんなことで、この弁円を思い出したのか。じゃ松虫鈴虫の行方を突きとめてくれと頼んだことは」
「もうよせ」
「な、なんだと」
「つまらぬ邪念に躍起となって、おのれも苦しみ、人も苦しめてどうするか」
「待て、ば、ばかっ。――おれは貴様から意見を聞こうなどと思わぬ」
「悪いことはいわぬから、人を呪詛することはやめにしろ。善いことはしなくとも、それだけでもよほど自分が楽になるから」
「さては、てめえは吉水へ忍び込んで行って、あべこべに吉水禅房の法然や善信に騙かられたな」
「勿体ない、おれを生れ甦らせてくれた師に対して、悪口をたたくと承知せぬぞ」
「何をいうかっ」弁円は杖をふりあげて、四郎の横顔へ、ぴゅっとそれを揮り下ろした。
十三
四郎は、身をひねって、弁円の打ち込んできた杖を小脇へ抱きこんだ。
「何をするッ、弁円」
「知れたことだ。よくも約束を裏切ったな。貴様は、念仏門の魔術にかかったのだ。察するところ、吉水の法然や善信に、こっちの策略を喋舌ったであろうが」
「元より、何も――かも懺悔した。して悪いか」
「うぬっ、見損なった。もう、生かしてはおけん!」
「うろたえるな、髪は剃り落しても、まだ、天城四郎の腕の力は抜けていねえぞ」