Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
「では、舅様にも」
「今朝、吉水の上人をお見送り申しあげて後――すぐこちらへお越しあそばされるはずでござります」
ところへまた、太夫房覚明もみえ、そのほか、十名ほどの近親の人々が、それだけと、人数を制限された上で、この草庵へ別離を惜しみに集まってきた。
室には、妻の玉日が手ずからした名残の膳が、もう整えられてあった。善信を上座にして、近親の人々が、さびしいうちにも、なにか、爽やかな潔い心地にも打たれて、その膳についていながれた。すこしも、不吉らしい、不安らしいものは、人々の胸になかった。――なぜならば、善信は今日の出立を、
(御仏の命のもとに出で向く晴れの聖使――)と、願うてもない幸いと考えているのであるし、裏方の玉日も、
(良人は、辺土の北国へ、念仏をひろめ賜うために立って今朝は教化の旅の門出――)と信じているので、そこに悲惨らしい影や、流人的な傷心みとか悶えなどは、見られないからであった。
白々と、朝の光はほっとした人々の面に、明るさを加えてくる。
玉日も、髪を櫛けずって、房丸を抱いて、良人のそばへ、給仕に坐った。――と、生信房が、
「月輪の老公が、お見え遊ばされました」