Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
「石念」
「はい」
「生信房が怪我をしたというておるが、真かの」
「は……はい」
「なぜ、わしに黙っているか」
「申しわけございませぬ、ご心配をかけたくないと、当人が申しますので」
「どんな容子じゃ」
「落着いておられます」
「呼んでおいでなさい――苦痛でなければ」そう告げて、善信は、皆のいる夕餉の部屋へ、自身も出て来た。
愚禿
一
師は、
「呼べ」という。かくしていたことが、つい西仏のことばの端からわかったのである。どんなお叱りをうけるか。弟子たちは、しいんと黙りこんで、にわかに起つ者もない。善信はかさねて、
「呼びなさい」と、いった。
「は」もう否まれなかった。
定相が立って、暗い一間の中へ入って行った。やがて、恐縮そうに教順が出てきた。その後から、生信房は、布で巻いた額の傷口を抑えながら、悄々と出てきて、師のまえに坐った。
――俯向いている。一同は、気の毒そうにその姿を見、また、きびしい師の面をそっと仰いだ。
「痛そうな」自然に師の唇から洩れた声であった。――そして次にいった。
「深傷か」
「いえ、ほんの浅い傷でございます」いつも元気な生信房が、元気なく答えた。
「どうなされたのじゃ。