Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんらん

親鸞

吉川 英治

Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate

Aozora Bunko

「なんていう下手な弓だ、そんなヘロ矢で人を射落そうなどというのは、量見ちがいだぞ。――それよりはヤイ代官、なぜその矢で、自分の胸を射ないか、てめえの胸のうちには、おれより怪異な魔ものが住んでいるじゃねえか。その魔ものの名を、増長というんだ。よくも、この蜘蛛太と山吹さまに汚名を着せやがったな、その返報は、きっとしてやる、覚えていろ」いうことばのうちに、年景は、二の矢をつがえていた。ぷつんと、弦が高く鳴った。矢はたしかに前よりも正しく飛んだ。――けれど、蜘蛛太はとたんに、ほかの梢へ跳び移っていた。

「出合えっ、家来どもっ、破牢者をとらえろッ」

年景の声に、廓内は跫音にみだれ合った。だが、役所の屋根のうえを、一度、勢いよく躍り駈けてゆく姿が見えただけで、蜘蛛太の影は、どこへ失せたか、それきり幾ら探しても見出すことができなかった。

五

家来や下僕の者を叱咤して、

「蜘蛛めを探せ」と、年景は、庭に出ていた。

屋根へのぼってゆく者がある、床下を竹竿でかき廻している者がある。そこへどこからか、小石が降ってきた。

「――痛いっ」と叫んで、人々はまた、樹の上を仰いだ。鴉の群れがパッと立つ。