Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
そして、熱風をうしろに、火から遠い野原まで逃げ走ってきながら、万一多勢の子どものうちの一人でも、途中で迷らせてはと、時々、振りかえって、頭数を読んでいた。
――すると、後から従いてくる子たちの中に、背の短い、眼のぎょろりとした侏儒が一人まじっていて、足弱な女の子のうちの一人を、その侏儒が背に負って駈けつづいてくるのであった。
六
多くの召使もあるうちで、続いて来る者といってはその侏儒しかなかった。生信房は、
(奇特な男)と思っていたが、やがてだいぶ火の手からも遠ざかり、この辺りならばと思われたので、とある辻堂に人々をやすめさせ、
「これ、そこの男、負うている和子を、御堂の縁へ下ろしたがよい」と、ことばをかけた。
「はい」と、侏儒は素直に背に負っている子どもを下ろし、そして、生信房の前へつかつかと歩いてきて、
「お頭領、しばらくでございました」と、あいさつした。
「えっ」愕然と、生信房は、とたんに自分の過去をも思い出した。
「蜘蛛太か」
「へい」
「ど、どうして、こんな所へ……」蜘蛛太は、自分が以前からここに来ていた境遇を話して、こよいの火は、自分が悪代官の年景へ向ってなした復讐だと、これも昂然と、憚かる色もなくいった。