Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
「そこへ気がついてくれたか。――だが、遅かった……もう少し早くそこに気がつけば」といったが、生信房はすぐ、自分があれほどの罪業をなした身ですら、一滴の悔悟のなみだの後には、法然上人と師の親鸞から、そのままのすがたですぐ往生仏果が得られるものだと説かれたあの時のことばを思い出して――
「いや、遅くない、蜘蛛太、さきほどの心があるならば、おぬしはすぐ引っ返して、年景どのの手にかかって、ご処罰をうけたがよい」
「望むところです」蜘蛛太はいさぎよくいって、再びかなたの炎の下へ向って駈け去った。そのすがたにはもう仏の光があった。――生信房は掌をあわせて、彼の行く先に御仏の慈悲あれと心から祈った。
草の月
一
農家の女房らしい女が、
「お上人様」と、縁から奥をさしのぞいて、
「きょうは、死んだ嬰児の日でござりますで、供養に餅をすこしばかり拵えましたで、召し上がってくださいませや」
「おう、鷺の森のご家内か」奥で親鸞の声――
「かたじけない、おそれ入るが、親鸞は後で頂戴するほどに、仏前へお供えください」
その女房が、仏前に餅をささげて、ちいん――と小さい鉦をついていると、
「上人様、あまり草が伸びたで少しばかり、草を採らせてもらいますが」