Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんらん

親鸞

吉川 英治

Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate

Aozora Bunko

この越後へ来てからすでに四年のあいだの別離となる都の消息を――裏方やお子たちのその後のことどもを――月輪の老公や、友や、知己の様子もさだめし聞かれるであろうし、師の房も、口へは洩らされた例もないが、どんなにお胸のうちではそれを欲しておられるであろうと思って――。

三

「生信房、おられるか」庵室の前まで来ると、西仏は奥へ向って、思わず呶鳴った。

ここは以前の竹内の配所とちがって、萩原年景が心を尽して寄進した建築だけに、貧しいながらも一つの僧院らしい形はしていた。

「なんじゃ、西仏」庵室の横を走っている細い流れのそばから生信房は歩いてきた。

「オオ、そこにいたのか、今のう、この御庵室へ都から二人のお使いが見えるによって、師の房へお告げしてくれい」

「えっ、ご赦免のお使いでも?」生信房は早合点して、体の肉がぶるぶると顫えるような心地がした。

「いや――お使いといっても、公卿たちではない。月輪殿の御内に仕えている局たちが来られたのだ」

「女か」と、すこし落胆したが、それでもこの配所へは空谷の跫音だった。

「一刻もはやく」と、西仏にいわれて、生信房はいそいで師の室へ上がって行った。