Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

しんらん

親鸞

吉川 英治

Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate

Aozora Bunko

その姿は、いよいよ、ただ念仏の道へひた向きに生きようとする尊い光を加えていた。やがて四十になろうとする親鸞のうしろ姿は、はっきりと、この越後へ来る前の親鸞とは違った高さをその人品にも持ってきた。

教化につかれた夏の夕べを、鈴野と万野のふたりは、畑の野菜を煮て、親鸞や弟子たちの終日の労をなぐさめた。――そんな夕餉時の一瞬には、誰の胸にも、信仰生活の悦びが溢れて、この小丸山の家は、さながら夕顔の花に囲まれた浄土そのもののようであった。

仏を見た弟子

一

「はての?」今気がついたように、定相はつぶやき出した。

三人の弟子は、縁先で、榧の枯れ木を蚊遣りに焚いていたのである。

「なんじゃ、定相」と、教順が不審がる。念名も共に、

「なにを思い出して?」と、笑った。定相は真面目な顔つきで、

「いや何、石念のことだが……石念は夕餉のときに、皆と共に、斎の膳についていたろうか」

「さ、いたようにも思うし、おらなんだようでもあるが……」

「怪しい男じゃ」

「どうしての」

「どうしてというて、おのおのには、石念のこのごろの様子が、いぶかしいとは見えぬか」

「そういわれれば、なにやら、妙なふしもあるが」