Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
この教順を初め、三名の弟子は、元々、京都から従いてきた親鸞の古い弟子ではなかった。親鸞が北国へ来る途中からの随縁であった。それだけに、この人々のどこかに旧教の――聖道門の観念とにおいが強くこびりついていた。
「また、あの竹林の奥へ入って、ぽつねんと考え事に耽っているのじゃないか」と、人々は、すずしげな夏の月を見あげた。
月光の下には、深い篁が夜露に重くうなだれていた。
「そうかも知れぬ……」定相は、苦笑した。そして、
「救われぬやつだ」と、嘆くような眼をした。
「見てこようか」
「いや、よしたほうがよい。魔に憑かれているうちは、人のことばなど耳に入るものか。いずれそのうちに、師の房からお叱りがあるだろう」
その親鸞の室には、もう灯りが消えていた。三名もまた、あしたの炎天の托鉢を考えて、戸を閉めて、眠りについた。
二
石念はおそくなってからこっそり帰ってきた。もう同房の者が皆、眠りについてからだった。
(……どこへ行っておったのか?)定相は気がついて、うす眼をあけて彼が臥床へもぐり込むのを見ていたが、わざと言葉はかけなかった。
「……ああ」それは石念のつぶやきだった。