Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
あの旗挙げの第一戦に、頼朝はさんざんにやぶれ、石橋山から土肥の杉山へと落ちのびた。付き従う郎党とても指折るほどじゃった。この小冠者を大将にかついでも、大事は成らぬと見限りをつけ、生命からがら逃げたのが多い。――彼は孤立した。ほとんど自刃するほかなかったのだ。――そこへこの四郎高綱、三郎盛綱、二人の兄弟が千余騎をひきつれてご加勢に駈けつけた時、頼朝は、わしら二人の兄弟に何といったか!」
「……殿、もう仰せられますな、そのことは、天下の誰もよく知っていることでございます、余りにも有名なお話です。殿が仰せなくとも」
「だまれ。わしがいわんで誰がいうか。北条や梶原のおべッか者や、またその権力に怯じ怖れている小心者の大名輩に、どうして、これがいえるか。――あの時の小冠者頼朝が、わしら兄弟の手を取って、加勢を欣んだ顔つきは、今に眼に見えておるわ。そして頼朝はこういったのだぞ――(もしもこの身が天下を取ったあかつきには日本半国は二つにして、兄弟の者に取らせる)と……。玄蕃」
「はっ」
「どこにこの誓言が行われたか。――わしは今もって、この中国七州しか持たぬ」
「しかし……殿」