Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
第百二十三回 チベット退去の意を決す
商隊長の狼狽
商隊長の狼狽 タクボ・ツンバイ・チョェン・ジョェ(以下単に商隊長と記す)は心配らしい顔をしてツァ・ルンバの所へ尋ねて来たが、その話は言わぬつもりであったそうです。ちょうど晩であったものですからツァ・ルンバは、お酒をお上りなさいといって充分酒を侑めた。ところが商隊長は焦飲のような具合にしきりに飲んで居った。もとより親しい友達の仲ですからツァ・ルンバが「あなた何か心配な事があると見えて焦飲のような具合に酒を飲んで居るがどうしたのですか」というと「いや何でもありませぬ」といって始めは少しもいわなかったそうです。
だんだん酔が廻って来るに従って、言わぬ決心の奴がとうとう口を開いて、法王の兄との話の一伍一什を話してしまったです。で、その話の終った時は夜の十二時で、先生はその儘帰ってしまった。その翌朝早く使に馬を持たして私をセラへ迎えに遣わしたそうですけれども、その時私はセラの僧舎に居らない。もっともツァ・ルンバは大抵私が大蔵大臣の宅に居るだろうとは察して居ったですけれども、自分の所からじきに使を遣すことを憚ってよう遣さなかったのだそうです。
「ツァ・ルンバ夫婦の驚愕」