Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
六
六
無事さえ知ればよいようなものの、やはり範宴は一目でも会いたいと思った。
僧正は、その顔いろを見て、明日の朝でも寺の者に案内させるから久しぶりに訪れて行ったがよかろうといった。
「まあ、今宵は、旅装を解いて、ゆるりと休んだがよい」
「ありがとう存じます」範宴は、退がって、風呂所で湯浴みを終えた後、性善坊と共に、晩の膳を馳走されていた。するとそこへ、執事が来て、
「ただ今、僧正のお居間へ、おひきあわせ申したい客人がお見えになりましたから、お食事がおすみ遊ばしたら、もいちど、お越しくださるようにとの仰せでござる」と告げた。
(誰であろう? ……自分に紹介わせたい客とは)範宴は、ともかく、行って見た。
見ると、寛いだ衣を着て、大口袴を豊かにひらいた貴人が、短檠をそばにして、正面に坐っている。
僧正よりは幾歳か年上であろう。四十四、五と見れば大差はあるまい。鼻すじのとおった下に薄い美髯を蓄えている。その髯を上品に見せているのは、つつましくて、柔和な唇のせいである。
「…………」範宴を見ると、貴人は、前から知っているように、にこと眼で微笑んだ。慈円僧正はそばから、