Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
八
八
親戚という名に繋がっていても、平常はめったに顔を見せない不沙汰者までが、今夜は一堂に寄ったのである。月輪殿の一門といえば、それぞれ顕栄の地位にあるか、社会的に相当な生活をしている者ばかりで、いわゆる上流人のみの一族なので、よほどの問題でもなければ、こうして皆が集まることはなかった。
「なんの相談と思うて来たら、玉日を、綽空とやらいう念仏の一沙弥に娶わそうと仰せらるるよ。月輪殿の言葉と思うて、誰も、遠慮していわぬらしいゆえ、わしが、親戚一同にかわって、真っ先に申そうならば、もってのほかな沙汰という他はない。わしは、一門のために、こよいの話には、承服できぬ」いつも親戚評議というと、重きをなす老翁が、一同の沈黙をやぶってこう意見を述べると、その尾に従いて、
「どうものう……」と、賛意を拒む色が、誰の顔にも濃くあらわれた。
「第一、僧が妻帯するなどということは、法外もない沙汰じゃ。それへ、末姫を嫁りなどしたら、月輪の一門は、気が狂うたかとわらわれよう」
「いかに、綽空とやらの家柄がよいにせよ、秀才にせよ――」
「まして、悪い噂がある折じゃ。姫がどう望んでいようと、家名には換えられぬ、一族門葉の者が、挙げて、世間から非難されても、かまわぬという決心ならやむを得ぬが」