Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
救いの師、親鸞に名づけられて、きょうから在家の弟子となった自分の名を――。
お吉も、共に、
「よい名でござります」と、よろこびにかがやく。平次郎は、改まって、
「お吉よ」と、やさしく呼んだ。
「あい」
「おまえのお蔭だ、おれがこうなって生れかわったのは――」
「勿体ない」
「二つにはまた、死んだ児のおかげだ。――こうして、御仏に導かれる縁を作ってくれたのは」
「ほんに……」
「また、仲ようして、よい子を生もう、お吉、生んでくれ」
「はい」
「そして、きのうまで、おれのしたことはすべて忘れてくれ。――きょうからは、生れかわった唯円房、きっと、人いちばい働いて、貧乏も取り返すぞ、おまえにさせた苦労も埋め合せしてやるぞ」
「そのおことばだけで、私はもう、なんといってよいか分りません。……私も、きょうの暁、いちど死んだも同じ体です。これからは、唱名一念、夫婦して、御仏さまへおつとめをいたしましょう」
「オオ、お上人様が手ずから植えて――やがてあの御堂の両側に伸びてゆく――柳と菩提樹のようにな」
*
九条殿の執奏によって、弟子の真仏房がはるばる、都から奉じてきた、後堀河の帝の勅額は――