Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
眼の見えるつもりでいた自分は、眼の見えない峰阿弥になにもかも見透かされていた。彼のいう通り自分は今おそろしい心の顛倒を支えている。今日までの信念をあくまで歩みとおすか「加古川の沙弥」の行った道を歩くか、その岐路に立っている。
「? ……」小石に抑えられている短冊は、鶺鴒の尾のように風におののいていた、誰の文字か、何が書いてあるか、範宴の心も共におののくのであったが、彼は、
(見まい)と心でいった。彼の強い情熱をより強い智慧の光がねじふせるように抑止した。
(触れてはならぬものだ)彼は亭を出た。自分に打ち勝ってさらに高い自分へ帰着した爽やかな心もちへ夜風がながれた。すると、亭のうしろにでも潜んでいたのであろう、すぐその後へまわって短冊を手に持って、追ってくる女があった。呼びとめる声にふり向いてみると、それは姫に附いている侍女の万野であった。
「範宴様、せっかくのお歌でございますのに、後でお捨て遊ばすまでも、どうぞ、見てあげて下さいませ」
短冊を範宴の手へ無理に持たせると、万野は、逃げるように、落花の闇へかくれてしまった。
白磁を砕く
一
自分の血液のなかにはいま、かつておぼえない破壊がはじまっている。