Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

しんらん

親鸞

吉川 英治

Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate

Aozora Bunko

「生意気な」と、杖を横につかんで彼は起ってきた。逃げるかと思いのほか、琵琶法師は琵琶をかかえて泰然たるものである、撲りそうな人間を前にして、見えない眼でじっと、見ているのである。

「盲目か」弁円がつぶやくと、

「盲目は、お手前のことであろう、わしは、肉眼はつぶれているが心眼は開いている、いやはや、未熟な山伏どのじゃ」と、盲目は薄く笑う。

見ると、この法師も、河原の橋下を、一夜の宿として明かす者らしく、石ころの上に菰を敷き、それへ薄汚い包みや持物を置いて、自分は、水際の石に腰をすえていた。加古川の教信沙弥の成れの果て――かの峰阿弥なのである。

「おれを未熟といったな。どこが、なんで、未熟かっ」

「されば――あなたは役の優婆塞が流れを汲む山伏ではないか」

「そうだ」

「樹下石上はおろかなこと、野獣や毒蛇の中でも平然と眠れるぐらいな修行がなくて、山伏といわれましょうか、峰入りは何のためになさるか、兜巾、戒刀、八ツ目の草鞋は、何のために身につけておらるるのか。琵琶の音に眠れぬなどとはいとおかしや。……思うにおぬしは、何か、腹にわだかまりがあるのじゃろう、はははは」心眼が開いているといったのも決して大言ではないかもしれぬ。