Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
弁円は、肚の底まで見透かされたような気がして、ややしばらく、じっと峰阿弥の面を見つめていたが、
「ウーン、なかなか面白い理窟をこねる奴だ、それほど、人の心がわかるなら、俺がなにを思っているか、それも分るか」
「わからいでか」
「いってみい」
「おぬしは、綽空が、月輪殿の姫と婚儀を挙げることを怒っているのじゃ」
「ばかっ、それは今、俺が独り言に洩らしたのを聞いていたのだろう。そんな知れきったことでなく、俺が、それについて、なにをするか、胸で思っていたことをあててみろというんだ」
「わしは、陰陽師ではないから、そんな先のことは知らん……」
六
峰阿弥は、語を次いで、
「だが、山伏どの、他人が眉目よい妻を娶るのを、嫉むものは、あさましゅうござるぞよ。どういうお怒りか存ぜぬが――」
すると弁円は、
「おれの怒りは、公憤だ、私憤ではない」
「ははは。その両方ではありませんか。野暮な青筋をたてるよりも、妻が欲しくば、ご自分もよい女房を持つのが一番よいではございませんか」
「だまれ、俺をそんな破戒無道な山伏と思うているか。ヘタ口をたたくと、金剛杖をくらわすぞ」
「なぜでしょう? ……」