Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
六
「はい……」やはりそうだった、というように法師二人はまた、顔を見あわせてなにか笑っていた。
六
いやしい声が向うでひびく。笑っている前歯が唇から飛び出し、その法師が何を語っているかが、川のこなたにいる彼女にもわかる気がする。
それきり言葉をかけられないのを幸いに、玉日も川向うを見なかった。洗い物はもうすんでいた。絞ってはやく草庵へもどろう。
丸木橋はずっと下流でなければならないのに、どこを越えてきたろうか、しかもいつの間にと思うような速さで、その法師二人は、大薙刀に陽の光を刎ね返して、小脇に持ち、
「裏方――」こんどは彼女のすぐ背後へ来ていうのだった。
「ゆうべ……いや明け方かも知れんな。この附近、傷を負った学僧が一名、歩み迷ってはいなかったか。――まだ生若い末輩じゃよ。ご存じないかの」
「ぞんじませぬ」
「知らん?」鼻を鳴らすように一人はつぶやいて、
「じゃあ、執拗くはうかがうまい、そのかわり、あれなる草庵へちょっと案内を頼む」
「どうなされますか」
「そこらの納屋、床下など、ちょっと探させてもらうのじゃ」
「折悪しゅう、ただ今、主人の御房は旅に出て不在でござりますし、さような若僧も見かけませぬゆえ、どうぞ御無用になされませ」