轻松读懂日语经典作品
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
03 日光の巻
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 196,229 字 · 389 页
手を触れてはならぬぞ」
旦那とかお侍とか、さかんにおだてられて、若党儀作、ちょいといい気持になってしまった。いっぱしの武家らしく、言葉使いも急に角ばってきたのは、与吉のおべんちゃらが即効を呈したのでございましょう。
人間の弱点。
それを見ぬいている与吉は、
「マアマアそうおっしゃらずに。持ち逃げしようとは申しません。旦那の家来とおぼしめして、あっしにお荷物をかつがせておくんなせえ」
とめる暇はなかった。
つつしんで壺の包みを持って、与吉のやつたちあがってしまったから儀作もしかたない。ナニ、すこしでもあやしいふしが見えたら、そのときとっておさえればいいのだと、
「おもしろい町人だ。では、ソクソクまいるとしようか」
いつも家来の身が、急に家来ができたのですから、にわかにそっくりかえって、茶店をあとにしました。
袖すり合うも他生の縁。
つまずく石も縁の端。
いろいろ便利な言葉がある……この場合、与吉にとって。
そんなことをベラベラ弁じたてながら、与吉は儀作から一歩さがって、お追従たらたらについてゆく。
もとより、気を許しはしない。
変なそぶりが見えたら、抜きうちに……儀作が心を配って行くと、