轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

03 日光の巻

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 196,229 字 · 389 页

青空文庫

たたく水鶏

一

たたく水鶏

一

夜。

ただいまでいう十二時。

床脇の壁に、真っ黒な大入道がうごめいている……と見えたのは、峰丹波の四角な影。

「ウーム、不死身というのか、なんというのか、実にどうもおどろいたやつじゃ。あの、水の充満したはずのおとし穴を、いかにしてとびだしてきたものか――」

と丹波のひとり言。峰丹波の腕組み。丹波の思案投げ首です。

ここは。

妻恋坂なる司馬道場、不知火組のいすわっている広間だ。

このあいだの夜、鎧櫃からとびだした丹下左膳のために、かなりのおもだった連中が斬られてしまったので、今この深夜の部屋に、短気丹波を取りまいている不知火十方流の弟子どもは、約二十人ばかり。佐々玄八郎、前山彦七、海塚主馬、西御門八郎右衛門、間瀬徹堂、等、等、等。

「しかし、おどろきましたな。私が見たときは、彼奴め、庭の下に立って、手ずから燈籠に灯をいれるところでしたが、夕闇のせまる庭に、誰やら立っている者がある。うしろ姿の肩のあたりに、見おぼえがござったでナ、ハッと思って、縁側から眼をすえていると、ふり返ってニタと笑った顔! 明りに片頬を照らしだされたのを見ると、死んだはずの伊賀の暴れん坊ではござらぬか。