轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

03 日光の巻

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 196,229 字 · 389 页

青空文庫

七

小走りに歩を早める萩乃に、引っぱられるように、しょうことなしに丹波と与吉は、だんだん源三郎の一行に近づいてゆく。

幸手の堤の木立ちのかげに立ちどまって、じっと振りかえりながら待っていた源三郎。

とうとう顔を会わせた伊賀の暴れン坊と、峰丹波。

両雄――。

足をとめて、キッと顔を見合わせた丹波の横を、萩乃はすり抜けるように、源三郎へかけ寄って、

「マア、やっと……江戸を出てから今まで、ほんとうに気が気ではございませんでした。でも、丹波と和睦をされたとのこと、これからは道場も平穏、こんなうれしいことはございません」

源三郎に口をきかれて、この狂言が割れてはたまらぬと、丹波は急いで、

「アいや、種々お話申しあげ、またおわびすべきところは、いかようにもおわび申しあげんと、かくはおあとを追ってまいりたるしだい――」

と懸命に目くばせするのを、源三郎ははやくもその意をくみとって、

「イヤ、こういうことであろうと存じ、お待ちかたがた、ゆっくりまいった。旅は多勢のほうがにぎやかでよろしい。それでは、ごいっしょに、ブラリブラリとまいるとしようか」

表面はうちとけても、内心は、すきがありしだいやにわに斬りつけもしかねまじい気組み。