轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

03 日光の巻

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 196,229 字 · 389 页

青空文庫

剣をとってはまことに天下一品、腕前からいっても源三郎の兄である剣豪柳生対馬守の胸も、この心たのしまない旅に、ちぢに乱れて。

平塚――大山阿夫利神社。その、三角形の大峰へ詣る白衣の道者がゾロゾロ杖をひく。

藤沢――境川にまたがって、大富、大坂の両町。遊行寺は一遍上人の四世呑海和尚の開山。寺のうしろの小栗堂は、小栗判官照手姫の物語で、誰でも知っている。

戸塚――程ヶ谷。

おとまりはよい程ヶ谷にとめ女、戸塚まえで、放さざりけり……ちょうど地点が一夜のとまりに当たっていますから、大小の旅宿がズラリと軒をならべて、イヤ、宿場らしい宿場気分。

町のはずれまで宿役人、おもだった世話役などが、土下座をしてお行列を迎えに出ている。いくら庄屋でも、百姓町人は絹の袴は絶対にはけなかったもので、唐桟柄のまちの低い、裏にすべりのいいように黒の甲斐絹か何かついている、一同あれをはいています。

対馬守と一風と、二丁のお駕籠が本陣の前にとまりました。

五

本陣の奥の広間。何やら双幅のかかった床の間を背に、くつろいだ御紋付きの着流し、燭台の灯にお湯あがりの頬をテラテラ光らせて、小高い膝をどっしりとならべているのは、柳生一刀流をもって天下になる対馬守様。