轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

03 日光の巻

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 196,229 字 · 389 页

青空文庫

には、堀口但馬守おん壺、銘東雲、宇津谷峠にて……と、書き加えられていた。

これはいくつ目か、わからない。

一、秋元淡路守殿御壺、銘福禄寿、日坂宿手前、菊川べりにて。

一、大滝壱岐守殿おん壺、春日野の銘あり。

一、藤田監物……の場合などは、これはからの壺を守って、宇治へ急ぐ途中でしたが、夕方、丸子の宿へかかろうとするとき、霧のように襲う夕闇に、誰も気がつかなかったのだが、あわただしい一人のさけびにフト心づくと、いつのまにまぎれこんだものか、左膳チャンと行列のなかにはいって、足なみそろえていっしょに歩いていた。

藤田家重代の、松の下露の銘ある宝壺が、このときみごとに奪われたことは、言うまでもない。だが、心願の百までは、まだいくつあることやら。

恋の憂さを忘れようと、街道に狂刃をふるう丹下左膳。

お山四十里

一

江戸へ着いた柳生対馬守一行。麻布林念寺前の上やしきで、出迎えた在府の家老田丸主水正を、ひと眼見た対馬守は、

「主水ッ! 御公儀のお情けで、名もなき壺に秘図を封じこめ、屋敷の庭隅に大金が埋ずめあるなどと……貴様、いいようにされて、つかまされたなッ」

とどなった。