轻松读懂日语经典作品
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
03 日光の巻
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 196,229 字 · 389 页
あれも人の子樽拾い……これは冬の気分。
今は夏ですから、酒屋の小僧も大いばりで、十二、三のいたずら盛りのが、はだかのうえへ、三河屋と書いた印判纏を一枚ひっかけ、
「エエイ、ちくしょう、泣かしゃアがる!」
と三河屋の小僧さん、人のあいだから中をのぞきながら、伝法に鼻をこすりあげている。
その人だかりのなかを見ますと……いや、のぞくまでもない。
この狭い横町いっぱいに、唄声が氾濫しているのだ。
その唄を聞けば――イヤ、聞くまでもない。
先刻御承知の、
「むこうの辻のお地蔵さん、涎くり進上、お饅頭進上、ちょいときくから教えておくれ」
皆様おなじみの、あのチョビ安つくるところの親をたずねる唄です。
人の輪の中に突っ立って、大声にこれを唄うチョビ安兄哥……ひさしぶりのチョビ安だが、その服装がまたたいへんなもので。
四十、五十のやくざでも着るような、藍万筋のこまかい単衣に、算盤絞りの三尺を、ぐっと締め、お尻の上にチョッキリ結んで、手拭を吉原かぶり、わざと身幅の狭いしたてですから、胸がはだけて、真新しい白木綿の腹巻が、キリッと光って見えようというもの。
工面のいいときのあのつづみの与の公が、よくこんな服装をして、駒形から浅草のあたりをおしまわっていたものですが、今のチョビ安、まるであの与吉の、人形みたようだ。