轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

03 日光の巻

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 196,229 字 · 389 页

青空文庫

よって判定者として適当なる人なき場合には、せっかくながら御辞退申すのほかなく――ハッハッハッハ、峰丹波、今になって命が惜しいと見えるな。虫のよいことを申してまいったわイ」

横合いから、首をさしのべた他の一人が、その先を読んで、

「……判定なくして、他流仕合いを行なうは、当不知火道場のかたく禁ずるところにつき、か。ハッハッハ、うまい抜け道を考えたもんだな」

「それでは、先方の申すとおり、判定をつけようではございませぬか」

この大八の言葉は、主君源三郎へ向けられていた。ムックリ起き上がった伊賀の暴れん坊、ふところの両手を襟元にのぞかせて、頬づえのように顎をささえながら、

「おれもそう思っていたところだ……しかし、この判定は、おれ以上に腕のたつ者でなければならんと言うのだから――」

源三郎の頭に、このとき影のように浮かんだのは、隻眼隻腕、白衣の右の肩をずっこけに、濡れ燕の長い鞘を落し差しにしたある人の姿。

「だが、左膳のやつは、今ごろどこにいるだろう。用のあるときはまにあわず、用のないときにかぎって、ヒョックリ現われるのが彼奴じゃ」

ポント膝をたたいた源三郎、