轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

03 日光の巻

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 196,229 字 · 389 页

青空文庫

行住坐臥、すべてこれ道場である。そう自らを練ってきているうちに、かれの眼は、びいどろ細工のように、外の物は映しても、内のものは現わさなくなった。おそろしい眼だ。あの天一坊も、この、またたきもしない眼に看破られたのである。

いま、その眼をじっと大作にすえて、

「ナニ、女の子だと?」

「ハイ、それが、この夜ふけに一人歩いておりますので、不審を打ち、木戸へさしかかりましたところを、取り押えましたところが、奇怪にも、殿にお眼通りを願ってやまぬと申すことで、重内も作三郎も、ホトホトもてあまし、とにかく用人部屋まで連れてまいっておりますが」

「余に会いたい?」

「はあ、ただ、お奉行様にお目にかかるんだと申すだけで、あとは何をきいても、シクシク泣いております」

ちょっと考えていた忠相は、

「どんな娘じゃ」

「貧乏な町家の娘で――何やら大きな箱を背負っております。壺だとか申すことで」

「壺じゃと?」

あわてたことのない忠相の声に、ちょっとあわただしいものが走ったが、それは瞬間、すぐもとの、深夜の静海のような顔にかえって、

「なぜ早くそれを言わぬ」

「はア?」

「イヤ、なぜ早く壺のことを言わぬと申すのじゃ。