轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
03 日光の巻
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 196,229 字 · 389 页
実にどうも萩乃様は、生き弁天でげすからね」
だまって三歩とは歩かない与の公、
「ねえ、峰の旦那、殿様、イヤサ、先生。こうやってわっちら三人が、ブラリブラリ日光見物に出かけるところは、さぞかし結構な身分と見えやしょうな。きっと知らねえ者が見たら、あっしは人間が粋にできていやすから、さしずめ大店の若旦那、お嬢様はその許婚。ヘッ、峰の先生は、用人棒に頼まれてきなすった店子の御浪人――そう思うに相違ござんせんぜ」
「たわむれにも、無礼なことを言うやつじゃ。じゃが、まア、よいよい。旅は気散じじゃでのう」
一本道の日光街道。
足弱を連れて、道ははかどりはしないが、ひと晩とまった翌日は、粕壁から一里で二つや、杉戸。
あれからかけまして、幸手の堤。
と、はるかむこうに、アレ! 豆のように小さな四人の人影が……。
七
「アッ! 源三郎様だ!」
と、遠くへ小手をかざして与吉がさけぶと、それと聞いて萩乃は、今までおくれがちだった脚が、にわかにはやまって……。
源三郎とすっかり仲なおりができて、彼に頼まれて萩乃を送ってゆくという口前で、連れだして来たのだから、峰丹波も与吉も、いま狂気のように急ぎだした萩乃を、引きとめることはできません。