轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しんらん
親鸞
吉川 英治
「名古屋新聞」1934(昭和9)年9月28日~1935(昭和10)年8月9日、1936(昭和11)年1月19日~8月<br>「台湾日日新報 夕刊」1934(昭和9)年9月30日~1935(昭和10)年8月12日、1936(昭和11)年1月7日~8月4日<br>「京城日報」1934(昭和9)年9月~1935(昭和10)年8月、1936(昭和11)年1月10日~8月<br>「神戸新聞」1936(昭和11)年1月5日~8月6日<br>「福日新聞」「北海タイムス」1935(昭和10)年9月~1936(昭和11)年8月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 566,138 字 · 1127 页
源氏の一類が、いよいよ我慢がならずに、起ったらしい」
「ふーむ」介も、そう聞くと、若い眼をかがやかした。
「うわさか、見てか」
「五条、四条、出陣の六波羅の軍馬で、通れるどころではない。――聞けば、高倉の宮をいただいて、源氏の老強者、三位頼政が、渡辺党や、三井寺法師の一類をかたらって、一門宇治平等院にたてこもって、やがて、都押しと聞いた」
「ほう、それは、六波羅もあわてたろう」
「勝たせたいものだ」
「…………」介は、何か考えこんでいたが、やがて、吉光の前の住む北殿へ走って、そこで、彼女としばらく何か話していた。範綱も、やがて知って、
「その様子では、洛中のさわぎも、ただごとであるまい。怪我してはならぬゆえ、十八公麿も、きょうは、学舎をやすんだがよいぞ」と、いった。十八公麿は、聞くと、
「気をつけて参ります。決して、あやうい所へは寄りませぬから、学舎へ、やって下さいませ」
と、縋った。泣かないばかりに熱心なのである。心もとない気もするが、
「では、気をつけて。――軍馬で通れぬようであったら、戻ってくるのじゃ」注意して、ゆるした。
箭四郎が見てきた通り、洛中は、大路も小路も、鎧武者と、馬と、弓と長刀とに、埋まっていた。