轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しんらん
親鸞
吉川 英治
「名古屋新聞」1934(昭和9)年9月28日~1935(昭和10)年8月9日、1936(昭和11)年1月19日~8月<br>「台湾日日新報 夕刊」1934(昭和9)年9月30日~1935(昭和10)年8月12日、1936(昭和11)年1月7日~8月4日<br>「京城日報」1934(昭和9)年9月~1935(昭和10)年8月、1936(昭和11)年1月10日~8月<br>「神戸新聞」1936(昭和11)年1月5日~8月6日<br>「福日新聞」「北海タイムス」1935(昭和10)年9月~1936(昭和11)年8月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 566,138 字 · 1127 页
七
こう彼が、確信をもっていいきると、一同の顔いろに、ちょっと白けたものが流れて、唖のように、黙り合った。
彼に、問題を提出して、問題の解決に努めていた湛空は、
(これは意外なことを聞く)といったように、ちょっと唖然としているし、念仏房念阿も、勢観房源智も、その他のほとんどといっていい大勢が、
(もってのほかな説)と、明らかに、反対な眸をして、善信の眉を見つめ合った。
「では、承るが――」と、湛空はその人たちの意見を代表して、詰問するように、
「――善信御房は、そういうお考えとすると、御自身の信心も、師の上人の信心も、同じである、一つである、少しも異はないと仰せられるのか」
「そうです」
「ちと、僭越なおことばと存ずるが」
「なぜですか」
「年齢と申し、体験といい、また学問の程度と、あらゆることにおいて、師の上人と、まだ三十歳を出たばかりの御房とは」
「ちがいません」
「はて強情な。――しからば、この湛空の信心と、あなたとでは」
「なんの異るところもない。信心は一です」
「どうして」
「今さら申すまでもないことと私は思う。ひとたび、他力信心のおさとしをうけてから、私は、そんな問題に今日まで迷っていたことはありません。