轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しんらん

親鸞

吉川 英治

「名古屋新聞」1934(昭和9)年9月28日~1935(昭和10)年8月9日、1936(昭和11)年1月19日~8月<br>「台湾日日新報 夕刊」1934(昭和9)年9月30日~1935(昭和10)年8月12日、1936(昭和11)年1月7日~8月4日<br>「京城日報」1934(昭和9)年9月~1935(昭和10)年8月、1936(昭和11)年1月10日~8月<br>「神戸新聞」1936(昭和11)年1月5日~8月6日<br>「福日新聞」「北海タイムス」1935(昭和10)年9月~1936(昭和11)年8月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 566,138 字 · 1127 页

青空文庫

河和田の平次

一

「人の力は偉いものだのう……いや仏のお力だ。――ついきのうまで、ここが五位鷺の巣であった古沼とは、もう思うてみても、考えられぬ」大内国時はつぶやいた。

普請場の新しい大地に床几をすえ、側にいる建立奉行の藤木権之助忠安へ話しかけたのである。

国時は、当国の下野城の城主だった。いつか親鸞の徳に帰依して、そこへ参室していたが、稲田の上人の庵室は、あまりに手狭くもあり、裏方や子たちの生活にも不便が多いので、自分の領地の宮村へ、上人を迎えたほどの彼であった。

けれど大内国時は、それではまだ満足しなかった。近国はおろか、陸奥にまで、すでに上人の徳はあまねく行きわたっているし、念仏宗に対する人々の信仰は、日に月に旺になってきている。そして、その敬礼の中心を求めてやまない勢いにもなっていた。

国時はそこで、自分の手によって、東国念仏門第一の伽藍の建立を発願したのである。――もちろん、親鸞もそれをゆるすところとなって。

「権之助」

「は」

「この分では、案外、棟上げもまたたくうちだの。すくなくも、竣工には二、三年はかかろうというていたが」

「御意にございます」

「そちの精励じゃ」