轻松读懂日语经典作品
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しんらん
親鸞
吉川 英治
「名古屋新聞」1934(昭和9)年9月28日~1935(昭和10)年8月9日、1936(昭和11)年1月19日~8月<br>「台湾日日新報 夕刊」1934(昭和9)年9月30日~1935(昭和10)年8月12日、1936(昭和11)年1月7日~8月4日<br>「京城日報」1934(昭和9)年9月~1935(昭和10)年8月、1936(昭和11)年1月10日~8月<br>「神戸新聞」1936(昭和11)年1月5日~8月6日<br>「福日新聞」「北海タイムス」1935(昭和10)年9月~1936(昭和11)年8月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 566,138 字 · 1127 页
」
「おお、あの、日野塾でも、範宴さまとご一緒に、机をならべていた若殿でござったな」
「そうです。……ために、父の兵衛様は、人に顔向けができないといって、門を閉じておられましたが、近ごろ、沙汰するところによると、宗盛公から、死を賜わって、自害されたという話……」
「ああ、悲惨。――誰に会っても、そんな話ばかりが多い」
「ふりかえってみると、十幾歳のお年まで、お傅役として、寿童丸様のおそばに仕えていたこの私にも大きな責任がございます。――自体、わがままいっぱいに、お育てしたのが、悪かったのです。ひとり、寿童丸さまばかりでなく、平家の公達のうちには、戦を怖がって、出陣の途中から、逃げてしまうような柔弱者が、かなり多いのではございますが、まったく、私のお傅のいたし方にも、多大な過ちがありました」
「しかし、そのもとばかりの罪ではない。ご両親の罪――また平家自身のつくった世間の罪――。何ごとも、時勢ですから」
「でも、どうかして、いちど、故主の霊をなぐさめるために、寿童丸さまの行方をさがして、ご意見もし、また、微力をつくして、一人前の人間におさせ申さなければ、済まないと思うのです」