轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しんらん

親鸞

吉川 英治

「名古屋新聞」1934(昭和9)年9月28日~1935(昭和10)年8月9日、1936(昭和11)年1月19日~8月<br>「台湾日日新報 夕刊」1934(昭和9)年9月30日~1935(昭和10)年8月12日、1936(昭和11)年1月7日~8月4日<br>「京城日報」1934(昭和9)年9月~1935(昭和10)年8月、1936(昭和11)年1月10日~8月<br>「神戸新聞」1936(昭和11)年1月5日~8月6日<br>「福日新聞」「北海タイムス」1935(昭和10)年9月~1936(昭和11)年8月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 566,138 字 · 1127 页

青空文庫

柿色の集団

一

(そういう考えは、まだ、生意気かもしれない。人生だの、社会だのというのは、そんな簡単なものではない。それに……まだ古典のほうだって、自分はまだ、ほんの九牛の一毛を、学んだばかりの黄口の青年ではないか。まず、しばらくは、無想と、無明の中に入って、専念、学ぶことが必要だ。――ただ専念に)と、行く手の法隆寺に、その希望をつなぎ、おのずから足に力が入るのを覚えつつ大和へ急いだ。

柿色の集団

一

「はてな?」性善坊は、雑鬧する駅路の辻に立って、うろうろと、見まわしていた。

木津川を渡って直ぐの木津の宿であった。

源氏の府庁から布かれた大きな高札が立っている。

その官文の前にも、範宴は見えなかった。

汚い木賃宿だの、馬飼の馬小屋だの、その前に立って罵っている侍だの、川魚を桶にならべて売る女だの、雑多な旅人の群れだのが、秋の蠅と一緒になって騒いでいる。

「この、阿呆っ、高い所にのぼりたけれや、鴉になれっ」と、柿売りの男が、屋根の上にあがって遊んでいる子どもを、引きずり下ろして、往来の真ン中で、尻を、どやしつけていると、その子の女親が、裸足で駈けてきて、

「人の子を、何で、打ちくさるのじゃ」