轻松读懂日语经典作品
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しんらん
親鸞
吉川 英治
「名古屋新聞」1934(昭和9)年9月28日~1935(昭和10)年8月9日、1936(昭和11)年1月19日~8月<br>「台湾日日新報 夕刊」1934(昭和9)年9月30日~1935(昭和10)年8月12日、1936(昭和11)年1月7日~8月4日<br>「京城日報」1934(昭和9)年9月~1935(昭和10)年8月、1936(昭和11)年1月10日~8月<br>「神戸新聞」1936(昭和11)年1月5日~8月6日<br>「福日新聞」「北海タイムス」1935(昭和10)年9月~1936(昭和11)年8月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 566,138 字 · 1127 页
四
棒のような物を引っさげているのもあるし、剣をつかんでいるものもあった。
「異端者め!」と一人がいうのである。そして、いっせいに、
「若輩のくせにして、異説を唱える不届きな範宴は、この山にはおけぬ、山を下りるか、ここで、自分の学説は過りであること、仏陀に誓うか、返答をせいっ」と、威たけだかに、脅すのであった。
四
眉の毛もうごかさず相手の顔を正視していた範宴は、唇で微笑した。
「わたくしの学説はわたくしの学説であって、それを摂ると摂らぬとは聴く人の心々にあることです。いかなる仰せがあろうとも、学徒が信念する自己の説を曲げたり変えたりすることはできませぬ」静かにいうことばがかえって相手の怒りきっている感情を煽りたて、
「よしっ、それでは、叡山から去れ、去らねば、抓みだすぞ」と、法師たちは、袖を肩へたくしあげた。
範宴の脚は、地から生えているように動じなかった。
「なんで私に山を去れと仰っしゃるのか、私には、御山を追われる覚えはない」
「貴様がきょう講堂でしゃべったことは、すべて、仏法を冒涜するものだ」
「それを指摘してください」
「いちいちいうまでもないことだ。汝の精神に訊け。