轻松读懂日语经典作品
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しんらん
親鸞
吉川 英治
「名古屋新聞」1934(昭和9)年9月28日~1935(昭和10)年8月9日、1936(昭和11)年1月19日~8月<br>「台湾日日新報 夕刊」1934(昭和9)年9月30日~1935(昭和10)年8月12日、1936(昭和11)年1月7日~8月4日<br>「京城日報」1934(昭和9)年9月~1935(昭和10)年8月、1936(昭和11)年1月10日~8月<br>「神戸新聞」1936(昭和11)年1月5日~8月6日<br>「福日新聞」「北海タイムス」1935(昭和10)年9月~1936(昭和11)年8月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 566,138 字 · 1127 页
腕白な主人の顔がおそろしく不機嫌なものに変っているのに気がついて、七郎は、ちと賞めすぎたかなと後悔して口をつぐんでしまった。案のじょうである。
「小賢しいチビめ」輦のうえから、少年は唾をして、罵りだした。
「そんな、利巧者ぶるやつに、ろくな童はないぞよ。第一、まだ乳くさいくせに、仏いじりなどする餓鬼は、この寿童丸、大ッ嫌いじゃ」家来たちの顔を、じろじろ見まわして、どうだというように、待っていたが、誰も、雷同しないので、寿童丸は、いよいよ不機嫌になった。
「やい、やいっ。あの餓鬼めの作ったとかいうその土偶像を奪ってきて、わしの前で、蹴つぶして見せい」
「滅相もないことを」一人の侍がとめると、
「嫌か?」
「でも」
「主命だぞっ」この腕白者は、身装こそ小さいが、口は大人を負かしそうであった。主命といわれて、家来たちは、持てあました。
七郎は、扱い馴れているらしく、かりそめにも、仏の像に、そんな真似をしたら、罰があたって、脚も曲がろうと、なだめたり、説いたりした。
「罰?」寿童丸は、かえって、罰ということばに、反感を燃やしたらしく、
「右大将小松殿の御内でも、成田兵衛為成と、弓矢にしられた父をもつ寿童丸だぞ。