轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しんらん

親鸞

吉川 英治

「名古屋新聞」1934(昭和9)年9月28日~1935(昭和10)年8月9日、1936(昭和11)年1月19日~8月<br>「台湾日日新報 夕刊」1934(昭和9)年9月30日~1935(昭和10)年8月12日、1936(昭和11)年1月7日~8月4日<br>「京城日報」1934(昭和9)年9月~1935(昭和10)年8月、1936(昭和11)年1月10日~8月<br>「神戸新聞」1936(昭和11)年1月5日~8月6日<br>「福日新聞」「北海タイムス」1935(昭和10)年9月~1936(昭和11)年8月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 566,138 字 · 1127 页

青空文庫

「――読んだか、栂尾の上人の著書を」

「うむ、見た」

「全文、熱烈な念仏批判の文字だ。念仏門の教義も、あれには木ッ葉微塵に説破されてしまった形だ。――空谷の天というのは、ああいう文章のことではないか。何しろ、痛烈にやったものだな」

「吉水も、こんどは参ったろう。栂尾の上人の人格と、学識の前には、いやでも念仏の声をひそめてしまわずにはいられまい」世評は、たちまち、これを問題にとりあげて、さらに巷へ拡大した。

あまり評判がたかいので、吉水の学僧たちも、ひそかに「摧邪輪」を手に入れて、かくれて読む者が多かった。そして読んだものは必ず、

「――はてな」と、今まで信念していた念仏門の教義に疑いを抱いて、信仰の根本に、動揺を感じ出した。

それほど、明慧の学説には、確乎とした仏教精神がこもっていたし、また、整然とした理論と、的確な考証をも併せて持っていた。

権力や、伝統や、自己の位置を擁護するために、ただ暴圧的に、吉水を押しつぶそうと試みる叡山などの反撃とは、それはまるで比較にならない真摯な反駁であった。

「痛手だ。なんといっても、これは吉水の教団にとっては、致命的な打撃だろう」